平成24年 12月定例会一般質問
【平成24年12月】
(1)絵下山公園の整備について
- 【答弁】市長:
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絵下山公園の整備について、お話がありましたので、絵下山についての感想を述べさせて頂きます。
山頂から市街地や瀬戸内海を見渡し、眼下に拡がる大パノラマを見たとき、議員が推奨されるだけの値打ちのある素晴らしい景観であるということを実感しました。
この素晴らしい眺望を、なるべく多くの人々に知ってもらいたいと思っています。
その他の御質問につきましては、担当局長から御答弁申し上げます。
- 【質問】 :
瀬戸内海の魅力を広げるためにも、絵下山のほか、似島、元宇品、宮島等と相互に連携する必要があり、また、たとえば、絵下山と熊野の筆とセットにした観光等を行い、本市がその中核を担っていくことが必要であると考えるがどうか。
- 【答弁】 経済観光局長:
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本市は近隣市町との連携を観光施策の柱の一つに据え、その中核となって観光振興を推進しております。
具体的な取組みの一つとして、廿日市市や岩国市など五市一町で構成する広島・宮島・岩国地方観光連絡協議会を母体に、熊野町、呉市、東広島市などにも参加を呼び掛け、より広域的に連携した観光ルートの開発や観光プロモーション活動を積極的に進めようとしています。
- 【再質問】 :
地域の力で、魅力ある絵下山にしていこうと様々な活動がされているが、市も、このような活動を広報することにより、市民に広げ、県内、県外へ広げていけば観光の振興につながっていくと考えるがどうか。
- 【再答弁】 経済観光局長:
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議員ご指摘のとおり、広島にとって、瀬戸内海は重要な観光資源であり、絵下山から臨む瀬戸内海の眺望は大変良いことから、本市の観光ホームページでも「見どころ」のサイトに動画入りで紹介しています。
今後、地域住民と一体になって絵下山の整備が進み、一層魅力的な観光資源になっていけば、大変素晴らしい取組であり、本市や熊野町の筆をはじめとする近隣市町の様々な観光資源と組み合わせ、瀬戸内海の魅力を発信する観光ルートとして、PRなどに積極的に取り組んでいきたいと考えています。
また、地域の力で魅力ある絵下山にしていこうと取り組まれているハイキングコースの整備など様々な活動を市民等に周知していくことは、観光振興にもつながっていくものと考えられ、本市としてもこうした活動をメディアを通じて積極的に広報していきたいと考えています。
- 【質問】 :
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レストハウスなどの整備等について
山頂広場の整備は、絵下山を観光資源とするためにも大きな役割を果たすものであり、今後、民間の技術や資金を活用してレストハウスなどを整備し、公園を適切に維持管理すべきだと考えるがどうか。
- 【答弁】都市整備局長:
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絵下山を広島の新たな観光資源とするため、その素晴らしい眺望や豊かな自然を活かして、展望広場、トイレ、駐車場の整備に取り組みたいと考えています。
一方、現在、地域住民の方々が中心になって、絵下山の魅力を向上させる様々な取組みを行っておられます。本市としても施設整備を進めるとともに、こうした地域の取組みを支援していきたいと考えています。
山頂部のレストハウスなどの整備については、上下水道が未整備という課題もあり、現在計画している整備を完了させた後の利用状況を見極めながら、議員御提案の趣旨を踏まえつつ、調査・研究してまいりたいと考えています。
また、常時良好な環境を保てるよう、地域住民のお力もお借りしながら、適切な維持管理のあり方について、検討してまいります。
(2)高速5号線について
- 【質問】 :
高速5号線の安全の確保と不安の解消に努めながら一日も早い着工、完成を期すことが必要だと考えるがどうか。
- 【答弁】市長:
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広島高速5号線については、県知事と協議を重ねた上で、地表面沈下の抑制に最も優れたシールド工法の採用、調査・計測管理及び補償への万全の対応、そして、福木トンネルの反省に立った高速道路公社の事業実施態勢の立て直しを行うことで、この度、事業再開の判断に至りました。
この判断の内容は、私がかねてより申し上げてきた、「市全体の利便性の向上」と「住民生活の安全確保、不安解消」という二つの観点を、まさに調和させた結論であると認識しており、市議会における「広島高速5号線の安全性の確保と建設促進を求める決議」の趣旨にもかなうものであると考えています。
こうした事業再開の判断を行った上は、まず県と市で、高速5号線のトンネル工事に不安を感じておられる方々に対して、事業判断の内容、すなわち、委員会報告書の検証結果や住民生活の安全性確保のための工法選定、不安解消のための万全の調査・計測管理及び補償対応の考え方等について、十分に説明を行うことが必要であり、こうした説明を尽くした上で、トンネル工事に着手したいと考えています。
また、着手後は、トンネル工事に関する情報公開に努め、仮に問題の発生が予測された場合は、直ちに必要な対策を講じるなど、工事そのものへの不安を生じさせることがないよう、適切かつ着実に事業を進めてまいります。
昨日、高速道路公社から、県・市の事業判断結果を受けて、事業実施態勢の立て直しに向けた決意の表明がありました。今後も、事業主体としての信頼回復に取り組む公社とともに、県と市も一体となって、地域住民の安全・安心の確保に努めながら、高速5号線及び関連道路の一日も早い完成に向けて、最大限取り組んでまいります。
(3)教育委員について
- 【質問】 :
教育委員の使命、役割とはなにか。
- 【答弁】 :
教育委員には、地方教育行政の運営について負う重要な責任を自覚し、教育の機会均等、教育水準の維持向上及び地域の実情に応じた教育の振興が図られるよう、地方教育行政の運営に意を用いなければならないという使命があります。
具体的には、教育委員は、教育委員会議において、教育に関する一般方針や学校その他の教育機関の設置及び廃止、事務局及び教育機関の管理職職員の任免、教育委員会規則の制定及び改廃に関することなどを決定しています。
- 【質問】 :
教育委員会として、どのような取組・活動を行っているのか。また、教育委員はどれくらい学校を見たり、 現場の声を聞いたりしているのか。
- 【答弁】 :
昨年度、教育委員会議は、毎月1回の定例会に加え、臨時会を6回、計18回開催しました。
また、教育委員会議とは別に、教育行政上の課題等についてテーマを定め、教育委員相互の意見交換の場を設けており、昨年度は14回行いました。
さらに、1園・5校の入学式や2園・11校の卒業式に出席し、5校で授業参観を行いました。加えて、特色のある取組を行っている学校のヒアリングを行いました。この他に、成人祭、スポーツ・レクリエーションフェスティバルなどの市の行事や、国・県が主催する研修会や会議に出席しています。
- 【質問】 :
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議会の質問に対する答弁に、教育委員の意向が反映されているのか。
また、状況は、逐次、教育委員に報告しているのか。
- 【答弁】 :
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議会での答弁については、教育委員会議での議論を踏まえ、教育委員会を代表して、教育委員である教育長の責任で行っています。
また、議会での議論については、教育委員会議等において報告しています。
- 【質問】 :
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10月に新たに就任した教育委員の中に、いじめ問題について現場経験のある者が含まれていないのはどうしてか。
- 【答弁】 :
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教育委員の選任に当たっては、多様な意見を教育行政に反映できるよう、従来より、教育分野をはじめとして、経済、法曹、医療、心理、NPOなどの分野で活躍されている方々の中から人選が行われています。
10月に選任された3名の教育委員は、教育分野から1名、経済と医療の分野から1名ずつ選任されていますが、学校現場の経験を有する他の2名の委員や、保護者委員である1名の委員とともに、豊富な経験と高い見識を生かして、多角的な見地から、いじめをはじめとする各種の教育課題について取り組んでいただいています。